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アイキャッチ:子供用のウクレレ 780*500

子供に与える楽器の選択肢として、ウクレレをお考えですか?

ピアノやギターに比べれば、ちょっとだけ謎の多いウクレレ。

今回は、

  • 子供へのプレゼントにぴったりなウクレレランキング5選
  • 子供はウクレレを独学で学ぶべきか、それとも教室に通わせるべきか

について、紹介していきたいと思います。

ウクレレを弾きこなす天才キッズ

“ナニワの天才ウクレレ少年”こと、近藤俊樹(こんどうとしき)くんをご存知ですか?

彼がウクレレの練習を始めたのは7歳のときのこと。

2年もたつころにはその腕前はかなり上達しており、母親がYoutubeに演奏動画を投稿したところ、「テクニックがすごい」とまたたく間に有名になります。そしてわずか9歳でメジャーデビュー。

現在ではウクレレの腕が買われてNHK Eテレの番組「ムジカピッコリ―ノ」にレギュラー出演中で、かのジェイクシマブクロ氏との共演も果たすなど、もうすさまじい活躍っぷり。

動画内で近藤くんは、一般的なウクレレのサイズよりもふたまわり大きなテナーサイズのウクレレを弾いています。大きなウクレレを見事に鳴らしきる右手のキレの良さと、リズム感の素晴らしさは大人顔負けのレベル。

近藤くんの場合はちょっと特別なケースのように思えるかもしれませんが、実はそんなこともありません。

サイズが小さく、弦の本数が少なくて押さえやすいウクレレは、そもそも子供にとってとても弾きやすい楽器なのです。

子供用ウクレレの選び方

最近ではリトミックという言葉もよく聞くようになり、「幼児教育において楽器は脳に良い影響をあたえる」という事実が広く知られるようになりました。

そのなかでもウクレレは「価格が安い」「スペースを取らない」「夜でも弾ける」などのメリットがあり、楽器の習いごとにうってつけです。

そんなウクレレですが、子供にプレゼントするならどんなものが良いのでしょうか?子供向けのウクレレを選ぶ際のポイントを3つ紹介します。

ポイント1.安すぎるものには要注意

ウクレレは海外のお土産屋さんや楽器店の隅で2,000~3,000円でも売られています。しかしこれらは正直に言えばただのおもちゃです。楽器として継続的に使えるようにはなっていません。

とくに音程が狂いやすいのが大問題。ちょっと弾くたびにチューニングしなければならず、曲を弾いている最中にも音がズレていきます。

やはり音程の美しくない演奏は楽しさも半減するので、練習も長続きしません。

なにより子供は、耳の力や音感も成長期まっさかりです。ズレた音程に慣れさせるのは嫌ですよね。

ポイント2.特殊すぎる材質は要注意

ウクレレに使われている木材はいろいろな種類があります。メープルやマホガニーなど家具にもよく使われる木材から、桜の木や金属製といった変わり種まで。

子供用のウクレレとしておすすめなのは、安価で丈夫なマホガニー製です。

マホガニーは加工がしやすくよく響くため、入門用ギターや多くの楽器の材料として重宝されています。なにより、丈夫な木材なので楽器を手荒に扱ってしまいがちな子供にもぴったりです。

ほかにも希少な木材や特殊な材質を使ったウクレレがありますが、それらはたいてい管理に手間がかかります。そもそも値段が高いので子供の入門用としてはハードルが高いでしょう。

ポイント3.子供が気に入ったデザインを

やはり子供が興味を持つ見た目、愛着のわくデザインのウクレレを選んであげるのが一番です。

本場ハワイやアメリカでは、ウクレレは子供向けの楽器としてとてもメジャーな楽器。子供が喜ぶような可愛いデザインもたくさんあります。ぜひともお子様と一緒になって選んでください。

プレゼントにぴったり!子供用おすすめウクレレランキング5選!

子供用ウクレレTOP5 780*350

今回は、

  • しっかりした作りで長く使える
  • コスパが良い
  • 可愛らしいデザイン

の3つのポイントを重視しながら、子供用のおすすめウクレレを5つ選びました。ランキング形式で紹介しますので、さっそくご覧ください!

【第5位】 KALA(カラ) / ウォーターマン プラスチックウクレレ

Kala Waterman 730*400
参考価格 : ¥5,500
セット内容 : ウクレレケースのみ
公式HP : KALA 公式商品ページ

ウクレレの本場アメリカで最も売れているメーカーKala(カラ)から発売されている、一風変わったプラスチック製ウクレレです。

木製のウクレレに比べると少し音痴なのが残念ですが、「落としても壊れない」「汚れたら水洗いできる」「お風呂でも使える」というのはプラスチックならでは。

おもちゃとしてプレゼントしてみて、子供が興味を持つかどうかを試してみるにはうってつけかも。

【第4位】 aNueNue(アヌエヌエ)/ U900 カラーソプラノウクレレ

aNueNue U900 カラー 730*400
参考価格 : ¥21,000
セット内容 : 専用ギグバッグ、U900チューナー(くま)、U900ストラップ(くま)、弦、コードクロス
*楽天、Yahoo!ショッピングはギグバックのみ
公式HP : aNueNue 公式商品ページ

うさぎとクマのキャラクターがとっても可愛いaNueNue(アヌエヌエ)のU900シリーズです。

2匹の動物のキャラクターは、実はポンキッキにも登場するコニーちゃんの生みの親、木原 庸佐(きはら ようすけ)さんによるデザイン。「うさぎのウー」と「クマのクレレ」という名前もあります。

ウクレレ自体のクオリティが非常に高く、子供用としては少し値段が高めです。安価なものに比べると、弦が押さえやすく音も力強いので、弾いていてとても気持ち良いでしょう。

ウクレレ愛好者の間でaNueNueといえば「かわいいウクレレ」で真っ先に名前が上がるメーカー。ぜひ候補のひとつにしてみてはいかがでしょうか。

ちなみに公式ページには「ベイビーサイズ」というソプラノより小さいサイズもあります。5歳よりも小さなお子様にプレゼントする場合はチェックしてみてください。

【第3位】 Enya(エンヤ)/ EUP-X1 ソプラノパイナップルウクレレ

Enya EUP-X1 730*400
参考価格 : ¥10,000
セット内容 : ウクレレケース、チューナー、カポタスト、ピック、弦、クロス、リズムベル、ストラップ
公式HP :

よく見るウクレレの形とは違う、パイナップル型と呼ばれる形のウクレレです。

南国らしさがあってとても可愛いですね。

Enya(エンヤ)は中国のメーカーですが、上質な木材のウクレレを格安の値段で提供しており、いま中上級者の間で激震を走らせています。

とくにセット内容の充実度は今回一番ですし、ウクレレ本体の音質も1・2を争います。コスパはかなり高い一品と言えるでしょう。

【第2位】 Aria(アリア)/ AU-2 ソプラノウクレレ初心者セット

Aria AU-2 730*400
参考価格 : ¥5,980
セット内容 : ウクレレケース、クリップチューナー、コードシート、ポジションステッカー、ウクレレピック(2枚)、教則DVD
公式HP :

もし子供が本格的なウクレレ、クールなウクレレを欲しがっているならAria(アリア) AU-2がおすすめです。

Aria(アリア)はアコースティックギターの入門モデルでも有名な日本のブランド。国産ギター製造の老舗が本腰を入れてウクレレを作った結果出来たのがこのAUシリーズです。

価格と品質のバランスは今回紹介するなかでもピカイチですね。

同じ価格帯のウクレレのなかでは頭一つぬけてつくりが丁寧ですし、音質もバランスのとれた良い音です。実は大人でも最初の一本に選ぶ人が多いモデル。

少し大きめの子供なら、こういったいかにもウクレレらしい見た目のほうが「楽器を弾いてる」感じがしてワクワクするかもしれません。

【第1位】 Mahalao(マハロ)/ アートシリーズ ソプラノウクレレ

参考価格 : ¥4,220
セット内容 : ウクレレケース
公式HP : MAHALO 公式商品ページ

*画像は参考です。公式HPや「MAHALO アートシリーズ」で検索するといろいらなデザインがあります。

第1位は、世界中の子供たちに最も弾かれているであろうこのMahalo(マハロ)ウクレレです。

ウクレレの品質はAria(アリア)やaNueNue(アヌエヌエ)に比べると負けますが、お試し感覚でも買えてしまいそうな低価格が強み。

なにより、見ているだけで笑みがこぼれそうな色とりどりのデザインが、子供向けとして選ばれる一番の理由でしょう。

可愛いものが大好きな子供たちだけでなく、さほど楽器に興味のない大人でさえも惹きつけます。

公式ページにもほんとうにたくさんのデザインがあるので、ぜひお気に入りのウクレレを探してみてください。

ちなみに

ウクレレを始めるのには、ウクレレ本体だけでなくチューナーとクロスが必要です。今回は便利なセット商品も紹介していますが、そうでないものもあります。
ウクレレのアクセサリーについて知りたい人はこちらの記事をどうぞ。

ウクレレの教え方。独学で弾ける?それともやっぱり教室?

さて、いざウクレレを習わせようと思うと、次にぶつかる悩みは「独学か、それとも教室に通わせるか」ではないでしょうか。

繰り返しになりますがウクレレはとてもかんたんな楽器です。一定のレベルまでは子供でも独学で練習できます。

ただしそれより先のレベルは、正しい練習方法を知らなければ変な癖がついてしまうこともあります。

子供自身がよほど積極的に情報収集するか、そうでなければ教室に通わせたほうてっとり早いでしょう。

でもこんな話を聞いたことがありませんか?

ピアノ教室に通う子供の約70%が嫌々ピアノを習っていて、しかも小学生のうちに辞めてしまうということ。

そもそも子供が楽器を習うメリットは次の3つです。

  • 指先を使うことで脳の神経が発達する
  • 集中力が身につくので、努力できる人間になる
  • 楽器の音がストレスを発散し、明るく穏やかな性格になる

子供がピアノを辞めてしまうのは、親に無理やりやらされているか先生が厳しすぎるかのどちらかでしょう。なんにせよ、子供にとってさほど興味もないことを無理やり続けるのは苦痛でしかありません。3つのメリットの30%の効果も得られないでしょう

本当に好きになれば独学でも自分で勝手にどんどん練習しますし、あるいは自分から率先して教室に行きたがるかもしれません。

たとえば近藤利樹くんは、最初は自分からウクレレ教室に行きたがったそうです。でも1年ほどその教室に通ってからは、自分だけで練習してきたとのこと。

大事なのは本人がウクレレを本当に好きになれるかどうかです。

まずは入門用ウクレレを買ってみて、本人が気に入るか試してみてはどうでしょうか。ウクレレは安くて場所も取りません。後になって大きく後悔するようなこともないでしょう。

気に入ったようなら、最初のうちはDVD教材などのわかりやすい教材を使って独学で練習して、続けられそうかどうかを見るのも手です。その後で教室に通わせるかどうかを考えても遅くありません。

独学なら、親である自分がウクレレを練習してみるのも手

脳科学おばあちゃんの愛称で有名な教育評論家の久保田カヨ子さんがこうおっしゃっていました。

楽器教育でなによりも重要なのは、親がその楽器を楽しんで演奏している姿をまず見せること

これには激しく同意します。大人の真似っこは、子供の最初のモチベーションですから。

それに趣味として始めるなら、むしろ大人のほうがウクレレはおすすめかもしれません。

ピアノで猫踏んじゃったが弾ける大人は腐るほどいますが、ウクレレが弾ける人はなかなかいないですからね。弾き語りでもしようものならかっこ良くありませんか?

大人が今からウクレレを始めるなら最後まで独学で全然OKです。子供と違って、情報収集力があるので。

教本には、当サイトでたびたびおすすめしている「古川先生の初心者向けウクレレ講座」というDVD教本がおすすめです。

もともと年配のかた向けに作られた教材ということもあって、知識ゼロの人でもわかるように作られています。子供も一緒になって簡単に理解できるでしょう。

ウクレレ教室に通わせるなら、いつでも辞めさせる覚悟を

もし教室に通わせるのなら、子供が嫌がったらいつでも辞めさせるという覚悟も必要です。

最初から覚悟していれば自分のストレスも少なくて済みます。それに小さいうちから弦楽器に触れるチャンスというのもなかなかありません。数ヶ月の月謝ぶんくらいの価値はあるでしょう。

ただし子供が嫌がっているとして、それが一時的な怠け心で教室に行きたくないと言っているのか、それとも本当にウクレレが好きになれないのかの判断が難しいことはあります。

これはしっかりと子供と話し合って確認しましょう。単に教室の先生と馬が合わないだけ、ということもありますから。

ウクレレは何歳から始められる?

とりあえず弦に触れば音が鳴るので、リトミック的な教え方なら0歳から可能です。ウクレレは尖った部分もなく軽い楽器なので子供が触っても安全です。(もちろん最低限の注意は払ってください)

左手を使ってきちんと音階を鳴らそうと思うと、3〜4歳くらいから弾ける子もいます。ただ楽器教育は5〜6歳が適切なスタート時期と言われていますし、あまり焦る必要もないでしょう。

そもそもウクレレを始めるのに、早すぎることも遅すぎることもありません。何歳からでも趣味にできる楽器です。

親子で一緒に楽しもう

脳がどうという話以上に、音楽を心底楽しいと思う気持ちや、一つのことに打ち込むことで得られる人間としての成長こそが、楽器教育の本当のメリットだと思います。

まずは「音が鳴る」という喜びを、親子ではしゃぎながら楽しむことが大事でしょう。

ちなみにウクレレは二人で弾くのにとても向いている楽器です。下のホノカ・アジータさんの動画のように、片方がリードメロディを弾いてもう片方は伴奏を弾くというスタイルですね。(ちなみに二人がウクレレが始めたのは4歳と8歳の時だそう)

いつか親子でウクレレデュエットを弾けたらなんて想像するとワクワクします。

むしろ一緒になって練習するだけでも、とても素敵な親子のコミュニケーションの時間になりそうですね。